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陽だまりをつくる家

 

主要用途住宅

所在神奈川県横浜市

敷地面積137.33m2

延床面積177.19m2

構造木造

構造設計本岡構造事務所

施工成幸建設株式会社

設計期間2004年12月~2005年11月

施工期間2005年12月~2006年5月

 

家々が身を寄せ合う住宅密集地。15mほどの細い通路の奥にその家はある。街並みに配慮して通路からは2階建てに見える。通路の奥で二股に分かれ、それぞれの世帯へ繋がる。玄関前の大きな土間空間にある階段を上ると目の前に黒い壁が。この黒板でできた壁には家族やゲストを迎えるメッセージが書き込まれる。中庭を囲うように部屋がある。それぞれは穏やかにつながり、行き止まりはない。子供たちはいつまでも走り回っている。中庭から大きな陽だまりが注ぎ込み、それは一日をかけて家の中を通り抜ける。陽だまりをつくる家である。中庭に置かれたベンチ状の手摺に腰をかけ、背中越しに外を感じる。その中庭を共有してもう一つの世帯がある。こちらも陽だまりが家中をゆっくりと動いていく。密集地の中の1階であるにもかかわらず。互いの世帯は中庭越しになんとなく気配が伝わる。大きく身を乗り出せば顔を合わせることもできる。同じ空気と景色を共有しながら、緩やかに距離感を取り合う。そんな家である。

 © 2007 Shikinami Kazuya Architectural Laboratory. All rights reserved.

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